メテオラの奇石群について

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メテオラの奇石群を見ていると、いったいどうしてこのようなものが誕生したのだろうか、と不思議な気持ちになってしまいます。

そのなぞは、今もって解明されていません。

水の浸食作用か、風食作用ではないか、というのが有力な説ですが、紀元前後にギリシャの各地を旅し、このメテオラについてもその環境を書き記しているメトラボンとリビィは、この奇石群には触れていません。

ということはこのような圧倒せんばかりの風景は当時はまだ存在していなかったのでしょうか?

 

メテオラに人が住み始めたのは、9世紀ごろからといわれています。

下界との生活を断ち切り、敬虔な信仰生活に入るためには、このような絶境で神との交信を求めることが必要だったのかもしれません。

14世紀には、セルビア人がテッサリア地方へ侵入し、修道士たちはこのメテオラで共同生活を始めました。

そして1356年、アトス山から聖アナティオスが移住してきて、ここに最初の修道院、メガロ・メテオロンを建設しました。

これをきっかけとして最盛期の15世紀から16世紀には24もの修道院が建てられたのです。

今でこそ、観光客で賑わい、ふもとの町カランバカのタウンホール広場前からは隣町のカストラキ経由でバスも出ています。

また現在も活動中の5つの修道院をすべて回ってくれるというタクシーもあります。

しかし、今世紀はじめまで、会談もハシゴもなく、あるのは滑車からつるした網袋だけでした。

それに「つりあげられて」下界から人間や食料など生活物資を運んだのです。

「空中につりあげられた」という意味の「メテオラ」。

まさに、その通り、空中に浮遊しているような姿です。


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